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あなたの味わいがもっと深まる!

2018/1/8
美術(食育の六教科)
見た目と心

これは我が家で1年に1度だけ使われる盃。
おそらく九谷焼でしょう。
七福神の絵柄がついています。

いつの頃からかは分かりませんが、
少なくても50年以上、大晦日の夜は
必ずこの盃で乾杯するのが習わしになっています。

不思議なもので、この盃で飲むお酒は
ことのほかおいしく感じられます。

その理由は、まず見た目。
おいしさは、舌で味わう味覚がわずか1%。
ほかは視覚約80%、聴覚約10%、触覚約2%、
嗅覚約3%と言われ、見た目が大半を占めます。

絢爛な九谷焼、しかもおめでたい絵柄というところで、
非日常感満載の特別な味に感じられるんですね。

前回、五色使いの盛り付けで
おいしさを演出という話を紹介しましたが、
器も大事な要因のひとつ。
器にこだわることで気分が挙がり、
味わいを更に演出できます。

また、この盃に関して言えば、今年も無事に
家族揃って年越しができるありがたさが加わって、
おいしさが倍増される気がします。

そう考えると、おいしさを感じる要因として
五感以外に、嬉しい、楽しい、ありがたいという
「心」が大きく関わっていると言えます。

実際、子供の味覚の幅を広げる方法として
❶たくさんの素材の味を経験させる
❷繰り返し味を学習させて嗜好を定着させる
という味の習得方法以外に
❸食事が楽しいと感じる環境を作る
の3点が挙げられています。

どんなに見た目や味が良くても
「早く食べなさい」とせっつかれたり、
お母さんがイライラしていたり、
ぽつんと一人で食べていたのでは
味気ない食事になってしまいます。

空腹を満たすためだけに「物を食べる」のと、
楽しく味わって「食事する」のは違います。

忙しい毎日、余裕を持って食事をするのは
なかなか難しいかもしれませんが、
せめて大晦日やお正月、誕生日など特別な日には、
見た目も美しく演出して、大切な人と一緒に
楽しい食事ができるといいですね。


5歳の甥っ子も、いっちょ前に一緒に乾杯(水です)。


MIKI