FOTOCO

あなたの味わいがもっと深まる!

2019/7/23
社会(食の六教科教室)
幽霊を煮て食べちゃった??

江戸時代、四谷に住む男が夜道を歩いていると、先を歩く人がいる。
見ると白装束を着て腰から下は見えない。
これが幽霊かと後を追っていくと突然幽霊が振り向いた。

一つ目がらんらんと輝いている姿を見て男は
「おのれ、幽霊!」と切りつけ、幽霊を殺したばかりか、
その死骸を持ち帰り、仲間を集めて煮て食べてしまった…。

これは、珍談、奇談をまとめた
江戸時代の随筆「耳嚢」に載っているお話です。
幽霊を食べるなんて信じられない話ですが、
実は幽霊の正体は「五位鷺」という鳥だったという落ち。

五位鷺はたたずんでいると人が立っているように見え、
また、鷺は青鷺火と言って夜中に青白く光るとも言われていて、
それを幽霊に見間違えたという話です。

これは勘違いですが、中国では妖怪を食べたという話があります。
怪異小説「捜神記」によると、樹齢千年を経た大木には
「ホウコウ」という木の精が宿るとされ、
尾のない黒犬・顔は人間のような姿で、
これは煮て食べられるというのです。

足のあるものは机とイス以外何でも食べるという中国ですが、
妖怪まで食べるとは四千年の歴史、恐るべしです。


MIKI