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放置茶園の裾刈り作業

2018裾刈り作業1

夏のあいだからずっと、放置茶園のお茶の木の裾の部分(地面近くの枝と根っこ)を
刈る作業をしています。
茶園の仕立て方はいろいろありますが、私が管理している茶畑は、乗用(稲刈り機のような
コンバイン型の茶刈り機)を使わず、人力でお茶の葉を刈っていくので、お茶の木の列の間を
人が通れる程度空け、茶樹を扇形のように仕立てます
上の写真が、裾刈り前。

下の写真が裾刈り後。
2018裾刈り作業2
お茶の木と地面の間の枝と根っこを取り除きました。
こうすることで、風通しも良くなり(病気予防)、お茶の木の根元に肥料が撒きやすくなります。
枝切ばさみを使いながらの地道な作業。
2年間放置されていたため、余分な根っこや枝がひしめき合い、かなりの重労働です。
チェンソーなどで一気に刈り落とすこともできますが、数年後のことを考えると、枝も根も
きちんと処理をしておくことで、良い仕立ての茶園になるのです。

20181111-3

今回の作業で除去したお茶の枝と根っこ。小さな山ができました。
週末農業、コツコツ頑張ります。

放置茶園再生の取組みが紹介されました

先月、共同通信さんの取材を受けた放置茶園再生の取組みの記事が
アップされたのでご紹介します。(記事や動画内では、私の友人の
大橋さんとマリーさんの取組みとお茶への熱い想いも紹介されています。)

日本人にとって、日本茶はコンビニでも手に入る気軽な飲料、
特に静岡の方にとっては、外食などをした時に日本茶が出ることは
当たり前(無料)という認識が根強くあります。
海外の方の方が日本茶の素晴らしさを認識していると強く感じます。

日本茶を飲むことが豊かな暮らしと思われていた高度経済成長の時期と比べ、
ライフスタイルが劇的に変化している現代において、柔軟に日本茶の楽しみ方を
広げることが大切です。
簡単なことではありませんが、ハーブ緑茶という革新的な取り組みと、
根本的な農業というお茶の栽培との両面から日本茶が日本の誇れる飲み物だと
多くの方が実感できるよう、邁進していきます。

共同通信さんの記事はこちら

放置茶園の取材がありました

共同通信さん取材

以前、お受けしたジャパンタイムスさんの取材の繋がりで、
今日は共同通信さん(海外部)より取材依頼がありました。

秋晴れ、というより、夏のような日差しの中、
静岡街中から車で約30分の茶畑に向かいました。

茶畑に向かう道すがら、放棄されて林のようになってしまった茶畑が…。
2018.10.9共同通信さん取材2

お茶の木はとても強くて、手入れをせずに放棄してしまうと、
写真のように、人の背丈よりも高く伸びてしまいます。
根も深く張り、枝も密集してしまうため、再度この土地を
畑に再生しようとしても、かなりの重労働になってしまいます。

また、このような状態ではイノシシの住処にもなってしまうので、
周辺の農作物への鳥獣被害も懸念されます。

高齢化や後継者不足により、茶畑を管理できない方が全国的に増え、
茶の木を抜かないまま放棄されている茶園が全国で増え続けています。

近年、国内でも世界でも日本茶カフェが増え、お洒落に楽しめる
日本茶が注目されていますが、お茶を生産するという根本の現状は
まだまだ厳しい状態なのです。

自分自身の勉強のため、そしてこのような現状を発信するために始めた
放置茶園の再生に向けた取り組みですが、海外の方向けのメディアから
注目されたことに驚いています。
このような現状も踏まえ、新たな日本茶の可能性の提案としての
ハーブ緑茶の啓蒙に繋げていきます。

今回の取材の配信は、11月頃の予定です。
またこちらのブログ記事にてお伝えします。

春の施肥(芽出し肥撒き)

茶園仕事萌芽

4月上旬、今年は例年より高めの気温が続き、
全国各地でお茶が萌芽(ほうが=芽が出ること)しています。

暖かな地域や、早生(わせ)品種のものは、早くも摘み取りが
行われ、今年も新茶シーズン到来です。

私が管理している茶畑も、写真のように小さく芽吹き始めていました。
ゴールデンウィーク頃を摘み取り予定として、この日は芽出し肥を
撒きました。

芽出し肥

お茶処静岡。
ホームセンターには、お茶専用の肥料が販売されています。
通常、お茶農家さんは農協さんなどから肥料を買いますが、
自園でほんの少しお茶を作っている人も多いので、
そのような方が利用します。

春は、窒素分多めの肥料を撒きます。
写真の、19-3-3というのは、成分の含有量。
窒素19%、リン酸3%、カリ3%、という意味です。
季節やお茶の状態、土壌によって、適した割合は変わってきます。

肥料を撒いて、土になじませるために軽く耕して...

 

ん?

 

・・・!!!!!!

 

 

茶園仕事ヘビ

へび発見!!
冬眠から目覚めたばかりなのでしょうか?
ぴくりとも動きません。
とはいえ、噛まれるのは怖いので、この周辺は諦めました。(涙)

夏にかけて虫も増えてくるので、安全に茶園仕事できるよう
対策をしなければいけません。

日々、予測のできない自然の中でお仕事されている生産家の方々、
本当に頭が下がります。

 

雑草の断根作業

昨年の秋にかなりの雑草を取り払ったつもりでしたが、
根っこが生きている雑草も多く、畝間を耕しながら、
雑草の根切りにかなり手こずりました。

茶園仕事

雑草の根を切るということは、お茶の根も切れてしまいますが、
お茶の樹の生命力はとても強いので、多少根を切ってしまっても
問題はありません。
むしろ、土壌の通気性、透水性を向上させたり、
根の過密化を防ぐためにある程度耕すことが大切です。
(ただし、時期としては秋頃が良いとのことですが、
 今回の場合は事情が事情なので特別です。)

茶園仕事
杉やシダ系の根っこを切るのに、
逆三角形のこの鍬が役に立ってくれました。

静岡の茶摘みの時期まで、あと約1ヶ月です。

春の施肥(肥料まき)作業 ~その~2

茶園仕事

春の施肥作業のつづき)

茶畑と茶畑の間(畝(うね))に堆肥と肥料をまいた後は、
土となじませるために鍬で土を耕していきます。

...が、根っこがはびこっていて耕せない!(涙)

茶畑とは到底思えない状態から復活させつつあるこの茶園。
↑昨年秋に取り払った雑草たちの根が、土中にはびこっていました。

鍬でそれらの根っこをほじり出し、切りながら耕す作業。
1列作業しただけで、滝のような汗が。。。
雑草たちも命ですが、お茶の樹を育てるために取り払っていきます。

今年、お茶を摘めるかどうかはわかりません。
(茶樹が復活しきらない可能性が高いです。)

でも、来年、再来年、その先のために、私なりにこの茶畑に
寄り添って頑張ります。

 

春の施肥(肥料まき)作業

茶畑

真冬の凍える寒さから解放され、風の中にも春を感じることが
増えてきました。

そろそろお茶の樹たちも目を覚ます頃。
お茶の樹たちに、堆肥と肥料を撒く作業を行いました。

小さな茶畑なので、人力で肥料を撒いていくのですが、
茶畑の持ち主さんに、専用の器具を貸してもらいました。

 

施肥

じゃーん!(笑)こんな器具があったとは…。

背負子(しょいこ)に肥料(粉末状になっています)を入れて、
パイプの先の、しゃもじのような形の先端から肥料が
出てくる仕組みです。

電動ではないので、とにかくしゃもじのような筒を
振り振りしながら、茶畑の間(畝)に撒いていきます。

 

施肥

振り振り。。。

約2年間放置されていた茶園のため、茶樹の元気があまりありません。
明日は雨の予報なので、撒いた肥料が土に浸透しますように。

堆肥と肥料を撒いた後は、畝間(茶畑と茶畑の間)を耕す作業です。
(つづく)

茶畑の土壌検査

土壌検査
写真は、土を採取する道具。茶農家さんの手作りです!

冬の間、お休みしている茶園仕事。
昨年末に、管理している茶畑の土をとって、
ph(アルカリ性か酸性か)を調べる検査に出しました。

私が茶園管理を教えてもらっている方によると
茶畑にとっては、ph5.5という数値が、
最も肥料を吸収しやすい値だそうです。

私が管理している茶畑の土壌は、
ph4.2という数値でした。

この値をph5.5に近づけるために、
来月中旬に苦土(マグネシウム)を
撒いたら良いとのことです。

まだ寒い日が続きそうですが、
来月から、また茶園仕事再開です!

今年最後の茶園仕事

良いお天気

暦はいつの間にか、もう12月。
良く晴れた日曜日
今年最後の茶園仕事に向かいます。

知り合いの農家さんから
おすすめの肥料を教えていただき
今日はそれを茶畑に撒きます。

じゃーん!!(笑)
妙光

妙光…なんと神々しい名前でしょう。
しぶいなぁ。

中身は、つぶつぶした肥料。
これを、なるべくお茶の樹の根元に撒くんだよ、
と言われ、先っぽを外したジョウロを使うことに。

ジョウロへ

そして、ひたすら撒いていきます。

ジョウロで撒く

これから冬の時期は、
お茶の樹たちは休眠期に入ります。

寒い地域では、真冬になると
茶畑が雪で覆われますが、
茶畑は休眠中なので
ダメージを受けることはありません。

春が顔を出す2月頃まで、
茶園仕事はお休みです。
(茶畑日記は、更新を続けますよ~)

いのししの痕跡

私が管理をしているお茶畑は、
住宅地から少し山に入った所。
山奥ではないのですが、
ほとんど人が来ないので、
茶園仕事をしながら聞こえてくるのは、
木々のざわめきと
小さな川のせせらぎです。

茶園の持ち主さん曰く、
「猿とか猪と仲良くなれるかもな(笑)」

え?現れるのですか?!
いやいや、笑いごとじゃないですー(怖)

ちょっと怖がりながら畑仕事しつつも、
今のところ遭遇はしていませんが…。
痕跡はしっかりとありました。

いのしし跡

この写真の黒く映っている部分は、
猪が入り込んだ部分だと思われます。
知り合いの猟師さんに、
「猪の好物のミミズがいる証拠だね。」
と言われました。

ということは、
土は良い状態ということかな。
それにしても、
お茶の木を折られたり、
根っこの部分をほじくられると
困ってしまいます…。

こんな風に、
猪や鹿に困っている農家さんたちが、
全国にいるんだなぁと、身をもって
実感しました。

単に害獣としてでなく、
命を無駄にしない仕組み作りを
急がなければなりません。

お茶の花が咲いたらピンチ?!

今年最後の茶園仕事で、
お茶の花を探してみました。
お茶の花の咲く時期は10月~12月なので、
ぎりぎり間に合いましたが、
見つけるのにけっこう苦労しました。

お茶の花

やっと見つけたこのお花も、
もう終わりかけ。
お茶はツバキ科の植物なので、
ツバキに似た、小さな可愛らしい
白いお花が咲きます。

「茶畑だから、
お茶の花いっぱい咲くんじゃないの?」
…と思われがちですが、
実はそんなことないのです。

植物の成長には
樹そのものを発達させる「栄養成長」と
子孫を残す(実をつける)「生殖成長」の
2つがあります。

お茶の場合、
お茶の実ではなく葉を収穫するので、
生殖成長すること
(=お茶の花が咲きお茶の実がつくこと)は
実の生育に栄養が取られてしまうため、
お茶の葉に栄養分が行きわたらず
好ましくないのです。

茶樹の栄養状態が悪化すると、
お茶が自身の存続の危険を感じ、
自分自身が元気に成長することよりも
子孫を残す方向へと頑張るそうです。
よくできた仕組みですね。
(参考:木村塾・茶の生理生態

おいしいお茶を作るために
適切な茶園管理をしていると、
必然的にお茶の花がつきにくくなる、
というわけです。

初めての茶園管理!?

お茶の仕事に携わって、約12年。
お茶を淹れる仕事が多かった私ですが、
ひょんなことから、知り合いの茶園管理を
することになりました。

事情があって
2年間自然のままだった茶畑は、
その面影が感じられないほど
草が茂っていました。

草取り前の茶園

ちょっとした、ジャングル?!(苦笑)

とにかく、せっせせっせと、草取り草取り。。。
途中、腰の高さほどの杉の木も生えていて、
かなり手こずりました。

ようやく、草を取り終わってこの状態。
まだ、茶畑には見えません。

ここから、お茶刈り機でかまぼこ状に
茶樹の表面をならしていきます。

ならし後

約5時間かけて、
やっと茶畑らしくなりました!!
全身、筋肉痛がハンパないです…(涙)

2年間自然のままの状態だったので、
茶樹の間にミノムシさんがちらほら。
これは、お茶の葉っぱが良い状態
(ミノムシさんにとっておいしい)
だそうです。

ただ、お茶以外の葉っぱが
たくさん生えていたせいか、
お茶が栄養をたっぷり摂れず
葉が少ないです。
(葉のすきまから枝が見えている状態。)

もうすぐお茶の木が冬眠に入るので、
その前に肥料をあげて、
春に備えたいと思います。