FOTOCO

あなたの味わいがもっと深まる!

放置茶園の裾刈り作業

2018裾刈り作業1

夏のあいだからずっと、放置茶園のお茶の木の裾の部分(地面近くの枝と根っこ)を
刈る作業をしています。
茶園の仕立て方はいろいろありますが、私が管理している茶畑は、乗用(稲刈り機のような
コンバイン型の茶刈り機)を使わず、人力でお茶の葉を刈っていくので、お茶の木の列の間を
人が通れる程度空け、茶樹を扇形のように仕立てます
上の写真が、裾刈り前。

下の写真が裾刈り後。
2018裾刈り作業2
お茶の木と地面の間の枝と根っこを取り除きました。
こうすることで、風通しも良くなり(病気予防)、お茶の木の根元に肥料が撒きやすくなります。
枝切ばさみを使いながらの地道な作業。
2年間放置されていたため、余分な根っこや枝がひしめき合い、かなりの重労働です。
チェンソーなどで一気に刈り落とすこともできますが、数年後のことを考えると、枝も根も
きちんと処理をしておくことで、良い仕立ての茶園になるのです。

20181111-3

今回の作業で除去したお茶の枝と根っこ。小さな山ができました。
週末農業、コツコツ頑張ります。

放置茶園再生の取組みが紹介されました

先月、共同通信さんの取材を受けた放置茶園再生の取組みの記事が
アップされたのでご紹介します。(記事や動画内では、私の友人の
大橋さんとマリーさんの取組みとお茶への熱い想いも紹介されています。)

日本人にとって、日本茶はコンビニでも手に入る気軽な飲料、
特に静岡の方にとっては、外食などをした時に日本茶が出ることは
当たり前(無料)という認識が根強くあります。
海外の方の方が日本茶の素晴らしさを認識していると強く感じます。

日本茶を飲むことが豊かな暮らしと思われていた高度経済成長の時期と比べ、
ライフスタイルが劇的に変化している現代において、柔軟に日本茶の楽しみ方を
広げることが大切です。
簡単なことではありませんが、ハーブ緑茶という革新的な取り組みと、
根本的な農業というお茶の栽培との両面から日本茶が日本の誇れる飲み物だと
多くの方が実感できるよう、邁進していきます。

共同通信さんの記事はこちら

放置茶園の取材がありました

共同通信さん取材

以前、お受けしたジャパンタイムスさんの取材の繋がりで、
今日は共同通信さん(海外部)より取材依頼がありました。

秋晴れ、というより、夏のような日差しの中、
静岡街中から車で約30分の茶畑に向かいました。

茶畑に向かう道すがら、放棄されて林のようになってしまった茶畑が…。
2018.10.9共同通信さん取材2

お茶の木はとても強くて、手入れをせずに放棄してしまうと、
写真のように、人の背丈よりも高く伸びてしまいます。
根も深く張り、枝も密集してしまうため、再度この土地を
畑に再生しようとしても、かなりの重労働になってしまいます。

また、このような状態ではイノシシの住処にもなってしまうので、
周辺の農作物への鳥獣被害も懸念されます。

高齢化や後継者不足により、茶畑を管理できない方が全国的に増え、
茶の木を抜かないまま放棄されている茶園が全国で増え続けています。

近年、国内でも世界でも日本茶カフェが増え、お洒落に楽しめる
日本茶が注目されていますが、お茶を生産するという根本の現状は
まだまだ厳しい状態なのです。

自分自身の勉強のため、そしてこのような現状を発信するために始めた
放置茶園の再生に向けた取り組みですが、海外の方向けのメディアから
注目されたことに驚いています。
このような現状も踏まえ、新たな日本茶の可能性の提案としての
ハーブ緑茶の啓蒙に繋げていきます。

今回の取材の配信は、11月頃の予定です。
またこちらのブログ記事にてお伝えします。

ジャパンタイムスさんの取材がありました

先日、ジャパンタイムスさんが、私のお世話している
放置茶園の取材に見えました。
静岡の茶業の現状について茶農家、茶工場、お茶ツアー
など各地を取材して動画作成をするということで、
静岡茶の現状と新たな取り組み等のひとつとして
取り上げてくれるそうです。

ジャパンタイムスさん取材

梅雨時期の取材だったため、当日はあいにくの雨。
傘をさしながら、雨音を聞きながらの取材です。

茶園をご案内した後、質問形式でのインタビュー。

ジャパンタイムスさん取材

この放置茶園を復活させようとしたきっかけ、大変なこと、
嬉しかったこと、そしてこれからの取り組みなど...。
質問に答えながら、今までの経緯を振り返り、
多くの方に支えられていることを、改めて感じました。

この夏は、お茶の樹の元気を取り戻す作業を行っています。
回復具合によって、来年、お茶が採れるかどうかが決まります。
手探りながらも、静岡という地の利を生かして、
お茶農家の先輩方にあれこれ聞きながら頑張っていこうと思います。

ジャパンタイムスさんの記事の公開は、7月初旬予定だそうです。
(FacebookとYou tubeにて。わかり次第、お知らせいたします。)

元放置茶園のお茶摘み

新茶畑

昨年の秋から再生に挑んでいる放置茶園にも、新茶の季節がやってきました。
約2年間、雑草に栄養を取られ、お茶の樹自体はかなり痩せていましたが、
ちゃんと新芽が伸びてきました。

知り合いや畑のオーナーさんのお母さんたちが手伝ってくれて、
手摘みでお茶の葉を摘んでいきます。

新茶の芽

命の力強さを感じずにはいられないほどの、立派な新芽です。
写真で手を添えている場所よりやや上を優しく折ると、
軽い力でパキッと折ることができます。
(軽い力で折れるのは、みずみずしい証拠です。)

午前中にお茶を摘み、午後、約4時間かけて荒茶(お茶の原料)に
仕上げていきます。

新茶茶葉

荒茶は、選別前の茎茶も粉茶も混ざった状態。
一時は新芽すら生えるのかどうか不安でしたが、
ちゃんとお茶として飲めるところまで完成しました!
たくさんの方のお力と、複雑なお茶の加工工程を経ることで
完成させることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

味は、肥料を与える回数が一般的なお茶よりも少なかった為、
旨味は控えめでしたが、やさしい甘さと上品な香りで、
煎のきくお茶に仕上がりました。

これから、この荒茶を仕上げ(選別等)をして、袋詰めをし、
お茶の現状を多くの方にお伝えできる使い方を考えたいと思います。

静岡茶市場の初取引!

静岡茶市場

今日は、早朝から静岡茶市場で初取引のセレモニーがありました。

静岡はお茶処として有名ですが、お茶の生産量が日本一、というだけでなく、
全国のお茶が静岡に集まり、静岡の茶匠によって仕上げや合組(ブレンド)がなされ、
全国へと出荷される、集散地でもあるのです。

全国からお茶が集まり、取引されるのが、この静岡茶市場。
かまぼこ状のお茶畑を模した屋根の形が特徴的です。

初取引

今日から本格的にお茶の取引が始まるということで、大勢の茶業関係者、
報道陣など、約600人が集まりました。

模擬取引

静岡茶市場の取引は、売り手である生産者、買い手である茶商と、
両者の間で値段交渉を行う茶市場職員の3者で行われる、
相対(あいたい)取引です。

茶市場設立時から約60年、この方法で取引が行われています。
(緑の帽子が売り手、黄色が茶市場職員、青が買い手です。)
撮影用に、模擬取引をさせていただきました。

人が介在するのは、合理的ではないのでは?という意見もありますが、
長年の取引の経験を持った茶市場職員が介在することで、
生産者側と茶商側と双方がバランスよく成り立つ仕組みに
なっているのです。

春の施肥(芽出し肥撒き)

茶園仕事萌芽

4月上旬、今年は例年より高めの気温が続き、
全国各地でお茶が萌芽(ほうが=芽が出ること)しています。

暖かな地域や、早生(わせ)品種のものは、早くも摘み取りが
行われ、今年も新茶シーズン到来です。

私が管理している茶畑も、写真のように小さく芽吹き始めていました。
ゴールデンウィーク頃を摘み取り予定として、この日は芽出し肥を
撒きました。

芽出し肥

お茶処静岡。
ホームセンターには、お茶専用の肥料が販売されています。
通常、お茶農家さんは農協さんなどから肥料を買いますが、
自園でほんの少しお茶を作っている人も多いので、
そのような方が利用します。

春は、窒素分多めの肥料を撒きます。
写真の、19-3-3というのは、成分の含有量。
窒素19%、リン酸3%、カリ3%、という意味です。
季節やお茶の状態、土壌によって、適した割合は変わってきます。

肥料を撒いて、土になじませるために軽く耕して...

 

ん?

 

・・・!!!!!!

 

 

茶園仕事ヘビ

へび発見!!
冬眠から目覚めたばかりなのでしょうか?
ぴくりとも動きません。
とはいえ、噛まれるのは怖いので、この周辺は諦めました。(涙)

夏にかけて虫も増えてくるので、安全に茶園仕事できるよう
対策をしなければいけません。

日々、予測のできない自然の中でお仕事されている生産家の方々、
本当に頭が下がります。

 

日本一早い!?種子島新茶

2018松寿

毎年、3月下旬頃、静岡茶市場に種子島から新茶が届きます。

その名も、”松寿(しょうじゅ)”と言う、何ともおめでたい品種名。
この名前は、篤姫の叔母である、種子島家の松寿院にちなんで
名付けられたとか。

お茶の色は、春が目覚めたようなやさしい薄黄緑。
ふっくらとした、ほんの少しミルキーな香り。
お茶らしい渋みをほとんど感じさせない、軽やかな甘旨味。
一般的なお茶の味とは違う、南国育ちの個性派品種です。

来週あたりから、静岡県内のお茶も取引が始まります。
普段、何気なく飲んでいるとわかりませんが、お茶も生き物。
その年の気候や様々な条件によって、味や香りの風合いが変化します。

さぁ、今年もどんなお茶に出会えるか、楽しみです。

 

全国のお茶が集まる静岡茶市場

chaichiba

静岡は、お茶の生産量が日本一、ということだけでなく
日本中のお茶が集まり取引される、集散地でもあります。

そんな集散地としての様子をみられるのが、静岡茶市場。
毎年、3月下旬に届く種子島の新茶を皮切りに、
全国のお茶の取引がされます。

chaichiba
上の写真は、お茶の取引が行われる茶市場の1階。
(閑散期に写したので、伽藍堂です。)
取引期間中は、生産者、茶市場職員、茶問屋で賑わい、
あちこちで取引成立の手拍子が鳴り響きます。

今年の静岡茶市場の初取引は4月18日(水)。
この日から、静岡茶の取引も始まります。
初取引の日は、一般の方も見学可能です。
茶業界関係者がたくさん集まり、
午前7時のベルの合図で始まる取引の様子は
興味深く面白いですよ。
(生産者と茶市場職員と茶問屋で、相対で行われる
お茶の取引は、静岡独自の取引方法です。)

雑草の断根作業

昨年の秋にかなりの雑草を取り払ったつもりでしたが、
根っこが生きている雑草も多く、畝間を耕しながら、
雑草の根切りにかなり手こずりました。

茶園仕事

雑草の根を切るということは、お茶の根も切れてしまいますが、
お茶の樹の生命力はとても強いので、多少根を切ってしまっても
問題はありません。
むしろ、土壌の通気性、透水性を向上させたり、
根の過密化を防ぐためにある程度耕すことが大切です。
(ただし、時期としては秋頃が良いとのことですが、
 今回の場合は事情が事情なので特別です。)

茶園仕事
杉やシダ系の根っこを切るのに、
逆三角形のこの鍬が役に立ってくれました。

静岡の茶摘みの時期まで、あと約1ヶ月です。

春の施肥(肥料まき)作業 ~その~2

茶園仕事

春の施肥作業のつづき)

茶畑と茶畑の間(畝(うね))に堆肥と肥料をまいた後は、
土となじませるために鍬で土を耕していきます。

...が、根っこがはびこっていて耕せない!(涙)

茶畑とは到底思えない状態から復活させつつあるこの茶園。
↑昨年秋に取り払った雑草たちの根が、土中にはびこっていました。

鍬でそれらの根っこをほじり出し、切りながら耕す作業。
1列作業しただけで、滝のような汗が。。。
雑草たちも命ですが、お茶の樹を育てるために取り払っていきます。

今年、お茶を摘めるかどうかはわかりません。
(茶樹が復活しきらない可能性が高いです。)

でも、来年、再来年、その先のために、私なりにこの茶畑に
寄り添って頑張ります。

 

春の施肥(肥料まき)作業

茶畑

真冬の凍える寒さから解放され、風の中にも春を感じることが
増えてきました。

そろそろお茶の樹たちも目を覚ます頃。
お茶の樹たちに、堆肥と肥料を撒く作業を行いました。

小さな茶畑なので、人力で肥料を撒いていくのですが、
茶畑の持ち主さんに、専用の器具を貸してもらいました。

 

施肥

じゃーん!(笑)こんな器具があったとは…。

背負子(しょいこ)に肥料(粉末状になっています)を入れて、
パイプの先の、しゃもじのような形の先端から肥料が
出てくる仕組みです。

電動ではないので、とにかくしゃもじのような筒を
振り振りしながら、茶畑の間(畝)に撒いていきます。

 

施肥

振り振り。。。

約2年間放置されていた茶園のため、茶樹の元気があまりありません。
明日は雨の予報なので、撒いた肥料が土に浸透しますように。

堆肥と肥料を撒いた後は、畝間(茶畑と茶畑の間)を耕す作業です。
(つづく)

茶町KINZABUROさんにてちゃらいふサロン開催!

ちゃらいふサロン

茶町KINZABROさんにて、ちゃらいふサロンを開催いたしました。
緑茶は世界中にありますが、日本茶としての緑茶の可能性を、
テイスティングを含めてお伝えする、初めての機会でした。

日本の緑茶は、旨味が多く含まれているため、和食だけでなく
洋食も美味しくできる可能性を秘めています。

お酒を飲めない私だからこそ、ワインのようにお料理に合わせて、
緑茶も変幻自在にバリエーションを広げられないか、
ずっと研究してきました。

緑茶に対して、ただやみくもにハーブやドライフルーツ、スパイスを
ブレンドするのではなく〝味覚音感〟という独自の味の捉え方を基準に
料理を美味しくするブレンドを提案しています。

お茶の飲み比べやブレンドを経験することで、味覚を磨くこともできるのです!

味覚音感

新しい提案のお披露目に、皆さまの反応が少し不安でもありましたが、
たくさんご質問いただき、暖かい雰囲気の中、私自身も楽しみながら、
良い勉強をすることができました。

T-1グランプリが開催されました

T-1グランプリ

先日(2月10日)、静岡市茶市場にて、小学3~6年生を対象に、
お茶の淹れ方や知識を競う、T-1グランプリが開催されました。

約50名の子供たちが真剣にお茶に向き合い頑張る様子は、
微笑ましくも頼もしい光景でした。

会場内では、野菜や手作りのデリなどの販売も行われ、
私たち、ちゃらいふ向上研究会は、
「チョコレートをおいしくするハーブ緑茶」の試飲会を行いました。

T-1グランプリ

競技に参加する子供たちや父兄の方に、緑茶の可能性をもっともっと
感じていただこうと、チョコレートを食べて、通常の緑茶を飲んだ時と
チョコレートに合わせたブレンドをしたハーブ緑茶を飲んでもらい、
味わいの違いを体験していただきました。

今回のイベントで提供したハーブ緑茶レシピはこちら↓

バレンタインに!チョコに合うハーブ緑茶

今までにない飲み比べ体験に、子供たちはもちろん、
父兄の方たちも興味深く味わってくれました。

今回の大会の景品として、
「ハーブ緑茶ブレンドキット」を提供させていただきました。

茶畑の土壌検査

土壌検査
写真は、土を採取する道具。茶農家さんの手作りです!

冬の間、お休みしている茶園仕事。
昨年末に、管理している茶畑の土をとって、
ph(アルカリ性か酸性か)を調べる検査に出しました。

私が茶園管理を教えてもらっている方によると
茶畑にとっては、ph5.5という数値が、
最も肥料を吸収しやすい値だそうです。

私が管理している茶畑の土壌は、
ph4.2という数値でした。

この値をph5.5に近づけるために、
来月中旬に苦土(マグネシウム)を
撒いたら良いとのことです。

まだ寒い日が続きそうですが、
来月から、また茶園仕事再開です!

緑茶が生まれてまだ280年

緑茶というと、昔から今の
緑色のお茶=煎茶だったと思っていませんか?

実は、煎茶が誕生したのは江戸時代中期の1738年、
暴れん坊将軍で有名な八代将軍吉宗の時代。
今から280年前ですから、
そんなに古いものではないのです。

それ以前は、お茶と言えば
武家や公家などの富裕層では抹茶のこと。
一般庶民は、荒い製法の茶葉を煮出した
煎じ茶を飲んでいました。
これは赤黒くて香りも味も薄い、
粗末なものだったようです。

そこで
「庶民でも飲めるおいしいお茶をつくろう!」
と立ち上がったのが宇治の
永谷宗円(ながたにそうえん)さん。
お茶漬けで有名な永谷園の創業者です。

永谷宗円さんは、若葉だけを摘み取り、蒸した後、
揉みながら乾燥させる製法を開発。
15年の歳月をかけて「青製煎茶」を完成させました。
加熱して茶葉の発酵を抑えることで、今のような
甘味と旨味のある緑色のお茶を実現したのです。

しかし、地元の京都でお茶と言えば抹茶のこと。
揉んだお茶など受け入れてもらえなかったようで、
販路を江戸へ求めます。

当初は江戸でも、従来のお茶と見た目も味も違う煎茶は
なかなか売れなかったようですが、そこに現れたのが
日本橋の茶商、山本嘉兵衛さん。
こちらは、海苔で有名な山本山のご先祖さまです。

山本嘉兵衛さんがこのお茶の価値を認め
「天下一」と名づけて販売したところ、
たちまち江戸中の評判に。

商売は大いに繁盛し、山本家はそのお礼に永谷家へ
明治になるまで毎年小判25両を贈り続けた
というのですから、どれだけ
センセーショナルだったかが伺われます。
参考/永谷園の舞台裏

世の中には、
新しいものをいち早く取り入れる改革者(約2.5%)、
改革者の出現を見て動き出す先駆者(約13.5%)、
流行ってから取り入れる従属者(約68%)、
新しいものを否定する拒否者(約16%)
がいると言われています。

新しいものはなかなか受け入れられないのが世の常。
でも諦めず、信念を持って続けることで、
改革者と出会い奇跡が生まれるということですね。

永谷宗円さんが偉かったのはこれだけではありません。
この新製法を独り占めせず、
多くの人に惜しみなく教えました。
おかげで煎茶は全国に広がり、
幕末になると生糸と並んで
日本を代表する輸出品となっていったのです。

このように緑茶の歴史はまだそれほど古くなく、
飲み方も煎茶を急須で淹れる
一般的な方法しか知られていません。

コーヒーは現在、
サードウェーブが起きているようですが、
緑茶はセカンドウェーブも起きてない、
つまり魅力が広まりきっていないと言えます。

緑茶、再発見!
どんどん新しい魅力をお伝えしていきたいと思います。

玉露のこと

覆い下茶園

日常生活ではあまり馴染みのない“玉露”。
高級なお茶、というイメージはあるかもしれませんが、
実際の味わいはどのようなものでしょう?

玉露は、一般的に飲まれている煎茶よりも、
渋みを抑え、旨味を引き出す栽培方法のため、
濃厚な甘旨味と、海苔のような独特の香りが特徴です。

しっかりとした旨味のため、人によっては
「お茶とは別物みたい。」
「だしを飲んでいるみたい。」
そうおっしゃる方もいます。

玉露特有の濃厚な旨味を引き出すためには、
お茶を摘む2~3週間前から
写真のようにお茶畑に覆いをかけます。

日光を浴びることで、お茶の旨味が
渋味、苦味に変わることを抑えるのです。

しかし、この栽培方法では
お茶の樹に負担がかかるため、
お茶を摘んだら来年まで休ませてあげます。
(煎茶の場合、年に2~4回摘みます。)

煎茶よりも収穫量が少ないため、
玉露は高級なお茶なのです。

玉露はその旨味を引き出すために
ぬるめのお湯で淹れられることが多いのですが、
あえて水出しにすることで、
玉露やお茶そのものに慣れていない方にも
とても飲みやすく上品な味わいになります。

玉露は、お茶の渋味が苦手な方、
旨味がお好きな方におすすめです。

今年最後の茶園仕事

良いお天気

暦はいつの間にか、もう12月。
良く晴れた日曜日
今年最後の茶園仕事に向かいます。

知り合いの農家さんから
おすすめの肥料を教えていただき
今日はそれを茶畑に撒きます。

じゃーん!!(笑)
妙光

妙光…なんと神々しい名前でしょう。
しぶいなぁ。

中身は、つぶつぶした肥料。
これを、なるべくお茶の樹の根元に撒くんだよ、
と言われ、先っぽを外したジョウロを使うことに。

ジョウロへ

そして、ひたすら撒いていきます。

ジョウロで撒く

これから冬の時期は、
お茶の樹たちは休眠期に入ります。

寒い地域では、真冬になると
茶畑が雪で覆われますが、
茶畑は休眠中なので
ダメージを受けることはありません。

春が顔を出す2月頃まで、
茶園仕事はお休みです。
(茶畑日記は、更新を続けますよ~)

緑茶の違いを知る入口は?

匠7種類

みなさん、
お米やお野菜、
フルーツなどを買う時、
産地や品種にこだわりますか?

最近では品種改良の技術が進み、
様々なおいしい農作物が増えています。

実は、お茶の種類もたくさんあって、
品種や産地、製法やブレンド等
ものすごい種類に分かれているのですが、
どこに違いがあるのか
とてもわかりづらいのが現状です。

そこで、ちゃらいふ緑茶では
製法で分けた7種類の匠の緑茶
ご紹介いたします。

産地や品種のお話は、
マニアックな世界に足を踏み入れてから。
まずは製法別の緑茶の違いを
感じてみてください。

匠の緑茶
匠の緑茶の抽出実験

いのししの痕跡

私が管理をしているお茶畑は、
住宅地から少し山に入った所。
山奥ではないのですが、
ほとんど人が来ないので、
茶園仕事をしながら聞こえてくるのは、
木々のざわめきと
小さな川のせせらぎです。

茶園の持ち主さん曰く、
「猿とか猪と仲良くなれるかもな(笑)」

え?現れるのですか?!
いやいや、笑いごとじゃないですー(怖)

ちょっと怖がりながら畑仕事しつつも、
今のところ遭遇はしていませんが…。
痕跡はしっかりとありました。

いのしし跡

この写真の黒く映っている部分は、
猪が入り込んだ部分だと思われます。
知り合いの猟師さんに、
「猪の好物のミミズがいる証拠だね。」
と言われました。

ということは、
土は良い状態ということかな。
それにしても、
お茶の木を折られたり、
根っこの部分をほじくられると
困ってしまいます…。

こんな風に、
猪や鹿に困っている農家さんたちが、
全国にいるんだなぁと、身をもって
実感しました。

単に害獣としてでなく、
命を無駄にしない仕組み作りを
急がなければなりません。

お茶の花が咲いたらピンチ?!

今年最後の茶園仕事で、
お茶の花を探してみました。
お茶の花の咲く時期は10月~12月なので、
ぎりぎり間に合いましたが、
見つけるのにけっこう苦労しました。

お茶の花

やっと見つけたこのお花も、
もう終わりかけ。
お茶はツバキ科の植物なので、
ツバキに似た、小さな可愛らしい
白いお花が咲きます。

「茶畑だから、
お茶の花いっぱい咲くんじゃないの?」
…と思われがちですが、
実はそんなことないのです。

植物の成長には
樹そのものを発達させる「栄養成長」と
子孫を残す(実をつける)「生殖成長」の
2つがあります。

お茶の場合、
お茶の実ではなく葉を収穫するので、
生殖成長すること
(=お茶の花が咲きお茶の実がつくこと)は
実の生育に栄養が取られてしまうため、
お茶の葉に栄養分が行きわたらず
好ましくないのです。

茶樹の栄養状態が悪化すると、
お茶が自身の存続の危険を感じ、
自分自身が元気に成長することよりも
子孫を残す方向へと頑張るそうです。
よくできた仕組みですね。
(参考:木村塾・茶の生理生態

おいしいお茶を作るために
適切な茶園管理をしていると、
必然的にお茶の花がつきにくくなる、
というわけです。

初めての茶園管理!?

お茶の仕事に携わって、約12年。
お茶を淹れる仕事が多かった私ですが、
ひょんなことから、知り合いの茶園管理を
することになりました。

事情があって
2年間自然のままだった茶畑は、
その面影が感じられないほど
草が茂っていました。

草取り前の茶園

ちょっとした、ジャングル?!(苦笑)

とにかく、せっせせっせと、草取り草取り。。。
途中、腰の高さほどの杉の木も生えていて、
かなり手こずりました。

ようやく、草を取り終わってこの状態。
まだ、茶畑には見えません。

ここから、お茶刈り機でかまぼこ状に
茶樹の表面をならしていきます。

ならし後

約5時間かけて、
やっと茶畑らしくなりました!!
全身、筋肉痛がハンパないです…(涙)

2年間自然のままの状態だったので、
茶樹の間にミノムシさんがちらほら。
これは、お茶の葉っぱが良い状態
(ミノムシさんにとっておいしい)
だそうです。

ただ、お茶以外の葉っぱが
たくさん生えていたせいか、
お茶が栄養をたっぷり摂れず
葉が少ないです。
(葉のすきまから枝が見えている状態。)

もうすぐお茶の木が冬眠に入るので、
その前に肥料をあげて、
春に備えたいと思います。