猫の舌ブログ (miki)
猫のようにキラリと光る目、大きな耳、
鋭い舌で見つけた味のあるお話を紹介していきます。

個性を味わう!

2017/12/24
果菜(個性を味わう!)
冬の宝石 ふじ

ツヤツヤ光沢のある赤い実は宝石のよう。
直径10cm、ずしりと重く、
1個はとても食べきれないくらいの大玉。
タテ半分に切ってガブリと噛み付けば、
引き締まった皮と果肉がシャキっとした歯ごたえ。
果汁が溢れて爽やかな酸味と甘味がほとばしります。

りんごというと青森県や長野県が有名ですが、
岩手県もそれに次ぐ産地。
こちらは岩手県北上市の更木という地区にある
千田果樹園さんのりんご「ふじ」です。

ふじは色、形、大きさ、味とバランスが取れていて
日持ちもするので、どこのりんご産地でも
生産量の多い、1番ポピュラーな品種だそうです。

北上川を挟んだ東西にりんご畑があり、
その中でも昔から更木地区のある
東側の味がいいと言われているとのこと。

「北上川が氾濫することで
土地が肥えているからですか?」と聞くと、
りんごにとって
肥沃過ぎる土地は逆に良くないのだとか。

りんごの栽培には
寒暖差と水はけの良さが必要だそうで、
そういった条件が整っているのでしょう。
東西を食べ比べたことがないのでなんとも言えませんが
岩手県江差市のブランドりんご
「江差りんご」も、北上川の東側です。

昭和30年代にバナナの輸入が自由化し
消費量が増えたことでりんごの価格が暴落。
昔はどこの家でもりんごを育てていたけれど、
今は更木地区でりんご園をやっているのは
千田果樹園さんを含め3人。

剪定、摘花、摘果、病気の予防など、
収穫間際まで手をかける1年がかりの作業。
千田さんも農協に勤めながら
お父さんが育ててきた果樹園を守っていますが、
お父さんが亡くなった時に少し減らし、
今は11月~12月出荷の贈り物用をメインに、
大事に育てた中から形、色、大きさ、味の
選りすぐりを200箱ぐらい出荷されているそうです。

千田さんオススメの食べ方は、やはり
「かぶりつくのが一番!」とのこと。
濃厚なジュースも贅沢な味わいです。

クリスマスツリーの起源は
ゲルマン民族の冬至祭とされ、
ツリーにはりんごが飾られていたそうです。
冬の大地からの贈り物ですね。メリークリスマス☆


中は、金色の蜜がたっぷり

このりんごを使ったレシピはこちら。

お豆腐で簡単!りんごのおやつピザ


2017/12/11
根菜(個性を味わう!)
根セロリ/ヤサイノイトウ

日本ではセロリというと葉と茎を食べますが、
ドイツなどヨーロッパでは逆に
葉は硬くて苦味が強いため、
根を食べるのが一般的だそうです。

この根が太くなる根セロリは、
そんな原種に近いもの。

ほんのりセロリの香りがして柔らかく、
火を通すとホクホクしてお芋に近い食感なので、
マッシュポテトのように潰して食べても
おいしいのだそうです。

…だそうです、と言うのは
残念なことに私は食べていないから。

ヤサイノイトウさんが
知り合いのシェフに頼まれて
試しに今年作ってみたところ、
何だか枯れてきてしまうため、
半分土に埋まっている根を掘り起こしてみたら、
ネズミか何かに食べられて中がスカスカに。

よほどおいしかったのか
8~9割がやられてしまったとのこと。
なので今年は本当に
お試しで終わってしまったそうです。

日本ではまだ生産者が少なくて、
ほとんどが輸入物らしく
「先日ネットで見たら1個1000円で売ってました~」
とのこと。まだ貴重品なんですね。

来年はネズミさんにやられず、
たくさんの人の元へ(私の所へも)届きますように!


セロリを軸に、リンゴ、パイナップルのような甘いフルーティな香りもするそうです。写真提供/ヤサイノイトウさん

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2017/12/9
根菜(個性を味わう!)
コズミックパープル/ヤサイノイトウ

固定種の人参ですが、
ヤサイノイトウさんがいくら原産国を調べても、
アメリカかヨーロッパらしいとしか
分からないそうです。

皮は紫、中はオレンジや黄色と鮮やかで、
皮付きのまま使うと彩りがとてもキレイです。

甘味が強く、カリカリした食感で
昔の人参に近いとのこと。

人参は発芽させるのが難しく、
すごい量の種を蒔いても
全然発芽しなかったりするそうなのですが、
その中でこの子は、
わりと発芽しやすかったそうです。

春夏と秋冬と、年2回作っているけれど、
秋冬の寒い時期の方がおいしいのだとか。

それは、寒くなると凍らないように、
人参が自分で栄養素を糖分に変えて身を守るため。
そう聞くと人参がいじらしくなります。

昔から雪国では冬の間、
0度にならない雪の下の土に
野菜を埋めて貯蔵しました。

これが結果的に野菜をおいしくするため、
いまではこうして保存した野菜が
「雪したにんじん」などの名で販売されています。

葉はうっすらパセリのような香りとほろ苦さがあり
「かき揚げにすると、とてもおいしい」
とヤサイノイトウさん推奨の食べ方。

細かく刻んでパセリの代わりにスープに。
ダシにすれば香りが加わり一味アップ。

お客さんから「ぜひ葉っぱ付きで送ってください」
と言われるため、葉の状態が良い時期は
なるべく葉付きのまま送っているそうです。

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2017/12/9
根菜(個性を味わう!)
青大根/ヤサイノイトウ

もともとは中国の天津~河北地方、
北京南部で多く栽培されている大根で、
現地では「衛青(エーチン)青長大根」と
呼ばれています。

戦前から日本に入り、
長野県などでは地物に変わっているようですが、
1972年の日中国交回復で
一般的に手に入りやすくなりました。

中国原産ですが、
固定種の種取りをする農家が減っているため、
ヤサイノイトウさんちの青大根の種は
イタリアのものだったりします。

写真の大根は実が20cmぐらい。
本当はもっと大きくなるそうですが、
育ち過ぎると中が空洞になってしまうので、
間違いのないサイズで収穫して出荷しているとのこと。

こういう空洞になる性質は、
古い品種に多いのだそうです。

身がしっかりしていて固く引き締まり、
包丁を入れるとパリッと割れたりします。

だけどみずみずしく、
大根本来の爽やかな辛味が特徴。

切ると中も緑色なので、
大根おろしにすると色もキレイ。
見た目と辛味のアクセントで
お料理を引き立ててくれます。

煮物にしても型崩れせず、サラダにすると
シャリシャリした食感が楽しめます。

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