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あなたの味わいがもっと深まる!

2018/2/28
子供の味覚について(味覚育)
好きなのに食べられない?!味と記憶の関係

生牡蠣

私は小さい頃、独特の風味とほのかな苦味が苦手で、
牡蠣が食べられませんでした。

しかし、高校生の頃くらいから、何故か美味しいと感じ始め、
大人になってから大好きになりました。

ところがある日、
少し体調が悪かった時に生牡蠣をいただいたせいか、
食後、気持ちが悪くなってしまったのです。

それ以来、頭では「食べたい!」と思っても、
いざ食べようとすると、体調を崩したことを思い出し、
胃が拒否反応を起こすようになってしまいました。

生牡蠣に関しては、
食べられない → 食べられるようになった! → 食べられなくなった
という、面白い体験をさせてもらえました。(笑)

このように、味や食べ物の好き嫌いは、年齢を重ねることで
変化をしていきます。
子供の味覚は大人よりも敏感で、特に、苦味、酸味、渋味、辛味に
敏感に反応します。
これらの味わいは、本能的に危険を感じさせる味わいでもあるので、
「これは食べても安全なんだ。」という経験を積むことによって
克服できる可能性があるのです。

ですから、子供の好き嫌いに困ったとしても、
気長に待つことも大事かもしれません。

私の両親は嫌いなものを食べることを無理強いせず、
味経験を重ねさせるため、一口だけ頑張って食べてみよう!という
育て方をしてくれました。
おかげで、苦手な食べ物があっても、その都度、
「ひょっとしたら食べられるかも。少しだけ、食べてみよう。」
という前向きさを持つことができ、結果的に苦手なものがほとんど
食べられるようになり、とても感謝しています。

ただし、前述の牡蠣に関しては、”体調を崩す”という経験を
挟んでしまったがために、味ではなく、過去の記憶が原因で
食べられなくなってしまいました。

このように、味の記憶がマイナスの記憶に結び付くと、
それを克服するのは至難の業になってしまいます。

そういう理由からも、子供に対して嫌いな食べ物を
無理矢理食べさせることは、マイナスの記憶を植え付け、
より嫌いにさせてしまう可能性があるのです。

たとえ、今、食べられないものがあったとしても、
「いつか食べられるようになるといいね。」
という気持ちで見守ってあげられたらいいな、と思います。


ASAMI