2018/3/3味について(私の味覚)高級フレンチより美味しい?!味と記憶の関係2
誰しも、”もう一度食べたい味” や “忘れられない味”があると思います。
一般的に、”おふくろの味” と呼ばれるものも、そのひとつです。
おふくろの味だけでなく、例えば子供の頃によく食べたお菓子や、
汗だくになって部活動を頑張った後によく飲んだスポーツ飲料の味、
自分の子供が初めて焼いてくれたクッキーの味、
旅先で空腹の中、やっとみつけた食堂のおそばの味、などなど、
決してものすごくおいしいわけでもないのに、忘れられない、
もう一度食べたい!、そんな風に思う味があります。
上記の例に共通しているのは、
“プラスの記憶と結びついている味わい” ということです。
プラスの記憶や、作り手の優しい想いを感じられると、
受け取る側の感覚も変わってくるのです。
そう考えると、自分が相手に何かを作ったり、選んだりする時、
相手を喜ばせようとする気持ちは、相手の感覚をも左右する、
とても大切なことだとわかります。
高級志向一辺倒だったバブル景気を経て、
食の安全・安心への意識が、ここ10年ほど高まり続けている中、
生産者のこだわりや熱い想いが伝われば、不格好な野菜であっても
わざわざ取り寄せて購入する方が増えてきています。
毎日繰り返す “食事” の中、いろんな “おいしさ” の記憶を積み重ね、
大切な人とも共有できたら素敵ですね。
(ASAMI)