「何これ?!」思わず二度見してしまいました。
八百屋さんの店頭に、巨大な緑のブーケがゴロゴロ。
よく見ると、最近オシャレ野菜として目にするようになったロマネスコ。
通常はこぶし大ぐらいの株で売られていますが、
ここでは直径30cmもの塊で売っていました。お化けロマネスコ。
この八百屋さんはいつも規格外?と思われる野菜を安く売っているお店。
育ち過ぎたのでしょうか?
でもこの大きさでなんと180円!はい、即買いしましたとも。
原産はイタリアともドイツとも言われているようですが、
日本で呼ばれているロマネスコという名前は、
イタリア語のBroccolo Romanescoから来ているもの。
90年代にフランスで大規模な栽培が始まり、流通が広がったのだとか。
日本でも全国的に生産しているそうですが、
まだ流通量はあまり多くないようです。
特徴はなんといっても不思議な形。
小さな蕾が巻貝のようにぐるぐると螺旋状になっていて芸術的な美しさ。
それが集まってひとつの株となり、
さらに株が集まってひとつのブーケ状の塊になっています。
株の付き方も、ブロッコリーのように1本の芯から枝が出るというより、
根元からぐるぐると茎が巻き込んで生えていて、
植物というよりちょっと海洋生物のような動物的な印象。
この塊で入手できたからこそ分かる幾何学美です。
部分の構造と全体の構造が同じ形になっている、こういう形状を
幾何学の世界では「フラクタル形状」と呼ぶのだそう。
なんとも神秘的なお野菜です。
小さな螺旋状の蕾が集まって大きな螺旋状の株になっています
サッと茹でてかじると、味はブロッコリー、でも食感はカリフラワー。
コリコリした歯触りにほのかな甘味を感じます。
癖がなくて食べやすく、煮ても焼いても漬けてもOK。
ポトフにして煮込み過ぎてしまったのですが、
舌で噛み切れるぐらいホロホロと柔らかいのに形はしっかり残っていて、
小さなお子さんやお年寄りでも、形も味も楽しめそうです。
他にも、固めに茹でてサラダにしたり、チーズ焼きにしたり。
ロマネスコ1つで、いつもの食卓が華やかになりました。
ロマネスコのピクルスのレシピはこちら。
(MIKI)