1月7日は五節句のひとつ、人日(じんじつ)の節句の日。
お正月最後の日とされ、
七草粥を食べて1年の豊作と無病息災を願います。
毎年この時期になると、
スーパーの生鮮売場でも七草パックが売られていたりしますよね。
でも七草と言われても、パッと名前が浮かばないもの。
そこで、昔からこんな覚え方がありました。
せり、なずな
ごぎょう、はこべら
ほとけのざ
すずな、すずしろ
春の七草
五七五七七になっていて、頭に残ります。
私がこの覚え方を知ったのは、向田邦子さん原作のドラマ。
昭和初期の東京で、七草粥を作ろうとする若い姉妹が
このフレーズを言い合って笑う、というシーでした。
五七五のリズムが心地よくて、つい覚えてしまいました。
「飛び出すな 車は急に 止まれない」などの標語といい
「水平リーベ 僕の船」という元素記号の覚え方といい、
日本人には、どうも五七五のリズムがなじむようです。
七草粥は、年の初めに雪の間から顔を出した新芽の
力強い生命力をいただく「若菜摘み」から来ているという説があります。
言わば日本古来からある栄養満点のスプラウト。
春の七草の名前を口ずさみながら
年末年始のごちそうで疲れた胃腸を
七草粥でやさしくいたわってはいかがですか。