味覚音感ブログ (asami)
味覚を磨くと、食べることがもっと楽しくなります!
お茶大好きな私がお伝えする、味覚磨きで自分磨き!
麻美の茶畑日記
夏のあいだからずっと、放置茶園のお茶の木の裾の部分(地面近くの枝と根っこ)を
刈る作業をしています。
茶園の仕立て方はいろいろありますが、私が管理している茶畑は、乗用(稲刈り機のような
コンバイン型の茶刈り機)を使わず、人力でお茶の葉を刈っていくので、お茶の木の列の間を
人が通れる程度空け、茶樹を扇形のように仕立てます。
上の写真が、裾刈り前。
下の写真が裾刈り後。
お茶の木と地面の間の枝と根っこを取り除きました。
こうすることで、風通しも良くなり(病気予防)、お茶の木の根元に肥料が撒きやすくなります。
枝切ばさみを使いながらの地道な作業。
2年間放置されていたため、余分な根っこや枝がひしめき合い、かなりの重労働です。
チェンソーなどで一気に刈り落とすこともできますが、数年後のことを考えると、枝も根も
きちんと処理をしておくことで、良い仕立ての茶園になるのです。
今回の作業で除去したお茶の枝と根っこ。小さな山ができました。
週末農業、コツコツ頑張ります。
先月、共同通信さんの取材を受けた放置茶園再生の取組みの記事が
アップされたのでご紹介します。(記事や動画内では、私の友人の
大橋さんとマリーさんの取組みとお茶への熱い想いも紹介されています。)
日本人にとって、日本茶はコンビニでも手に入る気軽な飲料、
特に静岡の方にとっては、外食などをした時に日本茶が出ることは
当たり前(無料)という認識が根強くあります。
海外の方の方が日本茶の素晴らしさを認識していると強く感じます。
日本茶を飲むことが豊かな暮らしと思われていた高度経済成長の時期と比べ、
ライフスタイルが劇的に変化している現代において、柔軟に日本茶の楽しみ方を
広げることが大切です。
簡単なことではありませんが、ハーブ緑茶という革新的な取り組みと、
根本的な農業というお茶の栽培との両面から日本茶が日本の誇れる飲み物だと
多くの方が実感できるよう、邁進していきます。
共同通信さんの記事はこちら
以前、お受けしたジャパンタイムスさんの取材の繋がりで、
今日は共同通信さん(海外部)より取材依頼がありました。
秋晴れ、というより、夏のような日差しの中、
静岡街中から車で約30分の茶畑に向かいました。
茶畑に向かう道すがら、放棄されて林のようになってしまった茶畑が…。
お茶の木はとても強くて、手入れをせずに放棄してしまうと、
写真のように、人の背丈よりも高く伸びてしまいます。
根も深く張り、枝も密集してしまうため、再度この土地を
畑に再生しようとしても、かなりの重労働になってしまいます。
また、このような状態ではイノシシの住処にもなってしまうので、
周辺の農作物への鳥獣被害も懸念されます。
高齢化や後継者不足により、茶畑を管理できない方が全国的に増え、
茶の木を抜かないまま放棄されている茶園が全国で増え続けています。
近年、国内でも世界でも日本茶カフェが増え、お洒落に楽しめる
日本茶が注目されていますが、お茶を生産するという根本の現状は
まだまだ厳しい状態なのです。
自分自身の勉強のため、そしてこのような現状を発信するために始めた
放置茶園の再生に向けた取り組みですが、海外の方向けのメディアから
注目されたことに驚いています。
このような現状も踏まえ、新たな日本茶の可能性の提案としての
ハーブ緑茶の啓蒙に繋げていきます。
今回の取材の配信は、11月頃の予定です。
またこちらのブログ記事にてお伝えします。
4月上旬、今年は例年より高めの気温が続き、
全国各地でお茶が萌芽(ほうが=芽が出ること)しています。
暖かな地域や、早生(わせ)品種のものは、早くも摘み取りが
行われ、今年も新茶シーズン到来です。
私が管理している茶畑も、写真のように小さく芽吹き始めていました。
ゴールデンウィーク頃を摘み取り予定として、この日は芽出し肥を
撒きました。
お茶処静岡。
ホームセンターには、お茶専用の肥料が販売されています。
通常、お茶農家さんは農協さんなどから肥料を買いますが、
自園でほんの少しお茶を作っている人も多いので、
そのような方が利用します。
春は、窒素分多めの肥料を撒きます。
写真の、19-3-3というのは、成分の含有量。
窒素19%、リン酸3%、カリ3%、という意味です。
季節やお茶の状態、土壌によって、適した割合は変わってきます。
肥料を撒いて、土になじませるために軽く耕して...
ん?
・・・!!!!!!
へび発見!!
冬眠から目覚めたばかりなのでしょうか?
ぴくりとも動きません。
とはいえ、噛まれるのは怖いので、この周辺は諦めました。(涙)
夏にかけて虫も増えてくるので、安全に茶園仕事できるよう
対策をしなければいけません。
日々、予測のできない自然の中でお仕事されている生産家の方々、
本当に頭が下がります。